――自分の素性のことを。
そして、これからのことを。
おそらく遠くない未来に、自分はこの国を離れる。
第二王子としてアスタリトへ戻ることになるだろう。
その時が来る前に。
(……話さなきゃな)
キースは知っている。
だが、レオとリアンは知らない。
シドがアスタリト王国の王子だったことを。
母国を飛び出し、身分を隠して生きてきたことを。
ふと、三人と出会った頃を思い出す。
右も左も分からなかったこの国で。
一人で生きていこうと決めていた自分に声をかけてくれたのがレオだった。
その店で知り合ったのがキースだった。
そして気づけば、リアンも加わっていた。
母国を離れたあの日。
もし彼らに出会っていなければ、自分は今ここにはいなかったかもしれない。
それほど大切な存在だった。
だからこそ――。
真実を話した時、今までと同じでいてくれるだろうか。
シドは静かに視線を落とした。
その答えだけは、まだ分からなかった。
そして、これからのことを。
おそらく遠くない未来に、自分はこの国を離れる。
第二王子としてアスタリトへ戻ることになるだろう。
その時が来る前に。
(……話さなきゃな)
キースは知っている。
だが、レオとリアンは知らない。
シドがアスタリト王国の王子だったことを。
母国を飛び出し、身分を隠して生きてきたことを。
ふと、三人と出会った頃を思い出す。
右も左も分からなかったこの国で。
一人で生きていこうと決めていた自分に声をかけてくれたのがレオだった。
その店で知り合ったのがキースだった。
そして気づけば、リアンも加わっていた。
母国を離れたあの日。
もし彼らに出会っていなければ、自分は今ここにはいなかったかもしれない。
それほど大切な存在だった。
だからこそ――。
真実を話した時、今までと同じでいてくれるだろうか。
シドは静かに視線を落とした。
その答えだけは、まだ分からなかった。



