「……え?」
「それでも、私は、シュリを好きな気持ちを変えることができないんです」
それを聞いて、わたしはハッとした。
そうだよね。好きな人への気持ちを、他人がどうこうできるわけ、ないんだよね。
わたしだって、いっしょだもん。
好きな人への気持ちは、変えられないんだよ。
「まあ、感情回路をうまく制御することが出来なくて、シュリに思いきり抱きついたりすることは、これからもあると思いますが!」
「う、うん。自信満々に、言うんだね」
「ええ! でも、シュリが雪之町さんのことを好きな気持ちを邪魔することは、私にはできません。ですから、安心してくださいね。むしろ、アドバイスや応援など、させてください!」
「ホントっ? 協力してくれるの?」
「ええ。大好きな、シュリのためですから!」
そう言って、ギュウっとだきついてくる。
なんか、そう言われちゃうと、何も言えなくなる。
ポピーの気持ちが、すごく嬉しい。
思わず、よしよしとなでてあげる。
「あ、でも」
「ん?」
「雪之町さんにフラれたら、私にもチャンス、ありますよね?」
にこやかな声でそう言って、無邪気にコテンと首をかしげてくる。
なんか、ポピーのキャラ、だいぶハジケちゃってないッ?
「なーんて。縁起でもないですよね」
「そ、そうだよー。ポピーってば。もおー」
苦笑しながら、なでていたポピーの頭をジョーダンめかして、コツン、とこづいてみる。
でも、アンドロイドなので、むしろこっちのほうが痛かった。
「アンドロイドにゲンコツは、自滅じゃないですか? シュリ」
わたしには、だんだん見えてきた。
この子、自己プログラムを男に変えて、星形記憶パーツを新しくして、腹黒キャラになってるよ!
惑星チロルの純粋で、ひかえめなポピーが、懐かしい……。
前の女の子なポピーに思いをはせていると、サカエくんがやってきて、テーブルにパサッと紙の束を置いた。
「サカエくん、これって……まさか」
「新しい花嫁候補の資料だ。次は、ビトーズ星へと向かう。読んでおいてくれ」
新たな花嫁さんは、どんな人……いや、アンドロイド……いや、女性……なのかな。
いろいろと、気が重い……いや、ハグのかたちでわたしに寄りかかってきながら、資料をいっしょにのぞき込んでくる、ポピーのほうが今は重いぞ……?
「それでも、私は、シュリを好きな気持ちを変えることができないんです」
それを聞いて、わたしはハッとした。
そうだよね。好きな人への気持ちを、他人がどうこうできるわけ、ないんだよね。
わたしだって、いっしょだもん。
好きな人への気持ちは、変えられないんだよ。
「まあ、感情回路をうまく制御することが出来なくて、シュリに思いきり抱きついたりすることは、これからもあると思いますが!」
「う、うん。自信満々に、言うんだね」
「ええ! でも、シュリが雪之町さんのことを好きな気持ちを邪魔することは、私にはできません。ですから、安心してくださいね。むしろ、アドバイスや応援など、させてください!」
「ホントっ? 協力してくれるの?」
「ええ。大好きな、シュリのためですから!」
そう言って、ギュウっとだきついてくる。
なんか、そう言われちゃうと、何も言えなくなる。
ポピーの気持ちが、すごく嬉しい。
思わず、よしよしとなでてあげる。
「あ、でも」
「ん?」
「雪之町さんにフラれたら、私にもチャンス、ありますよね?」
にこやかな声でそう言って、無邪気にコテンと首をかしげてくる。
なんか、ポピーのキャラ、だいぶハジケちゃってないッ?
「なーんて。縁起でもないですよね」
「そ、そうだよー。ポピーってば。もおー」
苦笑しながら、なでていたポピーの頭をジョーダンめかして、コツン、とこづいてみる。
でも、アンドロイドなので、むしろこっちのほうが痛かった。
「アンドロイドにゲンコツは、自滅じゃないですか? シュリ」
わたしには、だんだん見えてきた。
この子、自己プログラムを男に変えて、星形記憶パーツを新しくして、腹黒キャラになってるよ!
惑星チロルの純粋で、ひかえめなポピーが、懐かしい……。
前の女の子なポピーに思いをはせていると、サカエくんがやってきて、テーブルにパサッと紙の束を置いた。
「サカエくん、これって……まさか」
「新しい花嫁候補の資料だ。次は、ビトーズ星へと向かう。読んでおいてくれ」
新たな花嫁さんは、どんな人……いや、アンドロイド……いや、女性……なのかな。
いろいろと、気が重い……いや、ハグのかたちでわたしに寄りかかってきながら、資料をいっしょにのぞき込んでくる、ポピーのほうが今は重いぞ……?



