階段を上り切った先には、ドンと、大きなトビラが立っていた。
 この奥に、ポピーの言ってた”星形のモノ”が、あるってことだよね。
 ポピーも、もうこの奥にいて、それを探しているハズ。
 やばい! 今にも、見つけちゃうかも!
 わたしはあわてて、目の前の大きなドアを開け放った。
 広い円形の部屋を、パノラマに見わたす。
 部屋には丸窓が五つあり、その一つが開かれているため、あたたかな風が吹き込んでいた。
 その窓際で、ポピーが背すじをすらりを伸ばし、外をながめていた。
「ポピー!」
「やっと、きましたね。シュリさん」
「やっと……? てことは、もしかして……」
 のびやかにそう言うポピーに、わたしはその場で崩れ落ちた。
 くやしさに、こぶしを握りしめる。
「ま、負けたあ……」
「シュリさん?」