桜吹雪ってさ、春にふる雪みたいで、きれいだよね。
とっても、ロマンチックで、めっちゃステキ。
でもでも、わたしの熱い視線の先には!
桜吹雪よりもキレイな景色があるんだよねえ。
それは―――雪之町サカエくん!
ある日、校内の中庭の桜の木の下に立っていた雪之町を、ふとこの目で見た瞬間に、一目惚れ!
真っ白の髪に、キラキラのエメラルドみたいなひとみ。
すらっとした、立ち姿。
そんな彼は今、学校の中庭の桜の木にもたれかかって、本を読んでる。
それをわたしは、廊下の窓から、チラチラとのぞいてるってわけですよ。
やばい、カッコよすぎる……!
サクラの花びらなんて、ぶっちゃけ視界に入ってこないや。
こんなキレイな人が、ウチの学校にいてくれてるなんて……。
神様、ありがとう!
雪之町くんの神々しさに、思わず手を合わせておがむ、わたし。
チョット、おおげさ?
でもでも、幸せだからいいんです!
雪之町くんをジーッと、熱視線で見つめていたら、通りかかった幼なじみの男子・時織ナナセが近づいてきた。
「おい、シュリ。何してんだ、そんなところで」
「雪之町くんを見守ってるの」
「はあ? またか。あきねえな……」
「だって、カッコイイんだもん」
「頼むから、幼なじみがストーカーだって、バレないようにしてくれよな」
そう言って、ヒラヒラと手をふって去っていく、ナナセ。
ストーキングじゃないもん。見守ってるんだもん。
でも、こんなに見守っているにも関わらず、わたし、雪之町くんが何年生なのか知らないんだよね。
わたしは四年生だけど、同じ学年にはいないし。
わたしが入ってるバスケ部の、六年生や五年生の先輩に聞いてみても、雪之町なんて名前の男子は、同じ学年にいないって言う。
雪之町くんは、わたしやナナセよりもずっと背が高い。
だから、わたしより年下なハズはないんじゃないかな、と勝手に思ってる。
思い切って、声かけてみようかな。
これをキッカケに、ふたりの距離が急接近……なんてことになったら、どうしよう!
やばい! ドキドキしてきた!
緊張しながらも、わたしはついに、中庭へと足をふみ入れた。
とっても、ロマンチックで、めっちゃステキ。
でもでも、わたしの熱い視線の先には!
桜吹雪よりもキレイな景色があるんだよねえ。
それは―――雪之町サカエくん!
ある日、校内の中庭の桜の木の下に立っていた雪之町を、ふとこの目で見た瞬間に、一目惚れ!
真っ白の髪に、キラキラのエメラルドみたいなひとみ。
すらっとした、立ち姿。
そんな彼は今、学校の中庭の桜の木にもたれかかって、本を読んでる。
それをわたしは、廊下の窓から、チラチラとのぞいてるってわけですよ。
やばい、カッコよすぎる……!
サクラの花びらなんて、ぶっちゃけ視界に入ってこないや。
こんなキレイな人が、ウチの学校にいてくれてるなんて……。
神様、ありがとう!
雪之町くんの神々しさに、思わず手を合わせておがむ、わたし。
チョット、おおげさ?
でもでも、幸せだからいいんです!
雪之町くんをジーッと、熱視線で見つめていたら、通りかかった幼なじみの男子・時織ナナセが近づいてきた。
「おい、シュリ。何してんだ、そんなところで」
「雪之町くんを見守ってるの」
「はあ? またか。あきねえな……」
「だって、カッコイイんだもん」
「頼むから、幼なじみがストーカーだって、バレないようにしてくれよな」
そう言って、ヒラヒラと手をふって去っていく、ナナセ。
ストーキングじゃないもん。見守ってるんだもん。
でも、こんなに見守っているにも関わらず、わたし、雪之町くんが何年生なのか知らないんだよね。
わたしは四年生だけど、同じ学年にはいないし。
わたしが入ってるバスケ部の、六年生や五年生の先輩に聞いてみても、雪之町なんて名前の男子は、同じ学年にいないって言う。
雪之町くんは、わたしやナナセよりもずっと背が高い。
だから、わたしより年下なハズはないんじゃないかな、と勝手に思ってる。
思い切って、声かけてみようかな。
これをキッカケに、ふたりの距離が急接近……なんてことになったら、どうしよう!
やばい! ドキドキしてきた!
緊張しながらも、わたしはついに、中庭へと足をふみ入れた。