日常は、いつか壊れていく



だから今は特待生入学をして、もう輝良は周りの生徒に少しは馴染んでいる。

……“少し”だけだが。

氷はにこにこしている輝良を見透かす様にキッと睨んだ。

高野は、誰にも自分からあまり近付かない。