◆◆◆
藍沢さんと両想いになり、一緒に家まで来たのは良かったが、キスをした後が蛇の生殺し状態で、俺は耐えるしかなかった。しかし、それでも藍沢さんと一緒にいることは幸せだった。人生で今が一番幸せだ。こんな幸福が俺の人生に訪れるとは想像もしていなかった。
朝まで俺たちはいろんな話をした。子どもの時のこと、好きだったもののことなどだ。話題は尽きなかった。彼女の優しい語り口が好きだ。一日中でも聴いていたくなる声だ。それに笑顔も素敵だ。好きな所はどこかと聞かれれば、丸ごとだと答えるだろう。それほど、俺は彼女を好きだ。
「もう、朝ですね」
寝室のベッドの上に横たわる彼女が言った。
途中から横になって話そうと俺が提案し、リビングから寝室に移動した。もちろん下心は少しだけあったが、二人で同じベッドに横になって話すだけで幸せだった。
「美桜は眠くない?」
思い切って名前を呼ぶと、美桜が恥ずかしそうな顔をする。
「少しだけ。あの、春希さんは?」
先生から『春希さんに』にいきなり昇格して眠気が覚めた。
「やっと名前で呼んでくれた」
「だって、春希さんは、もう私の彼ですから」
顔中を真っ赤にしながら言った美桜が愛しくてぎゅっと抱きしめる。
「名前で呼ばれるのは、こんなに嬉しいとは思わなかった」
「これからは沢山、呼びますよ」
「ありがとう。美桜」
キスをすると、彼女が応えてくれる。
今夜、話の合間に沢山、美桜とキスをした。その度に美桜の気持ちが伝わって来て、愛しくて堪らなかった。
「今度、鎌倉に行こう」
「いいですね」
「泊りがけだぞ」
「えっ、それは……」
「それまでは紳士でいるよ」
そう言ってまた美桜にキスをした。
藍沢さんと両想いになり、一緒に家まで来たのは良かったが、キスをした後が蛇の生殺し状態で、俺は耐えるしかなかった。しかし、それでも藍沢さんと一緒にいることは幸せだった。人生で今が一番幸せだ。こんな幸福が俺の人生に訪れるとは想像もしていなかった。
朝まで俺たちはいろんな話をした。子どもの時のこと、好きだったもののことなどだ。話題は尽きなかった。彼女の優しい語り口が好きだ。一日中でも聴いていたくなる声だ。それに笑顔も素敵だ。好きな所はどこかと聞かれれば、丸ごとだと答えるだろう。それほど、俺は彼女を好きだ。
「もう、朝ですね」
寝室のベッドの上に横たわる彼女が言った。
途中から横になって話そうと俺が提案し、リビングから寝室に移動した。もちろん下心は少しだけあったが、二人で同じベッドに横になって話すだけで幸せだった。
「美桜は眠くない?」
思い切って名前を呼ぶと、美桜が恥ずかしそうな顔をする。
「少しだけ。あの、春希さんは?」
先生から『春希さんに』にいきなり昇格して眠気が覚めた。
「やっと名前で呼んでくれた」
「だって、春希さんは、もう私の彼ですから」
顔中を真っ赤にしながら言った美桜が愛しくてぎゅっと抱きしめる。
「名前で呼ばれるのは、こんなに嬉しいとは思わなかった」
「これからは沢山、呼びますよ」
「ありがとう。美桜」
キスをすると、彼女が応えてくれる。
今夜、話の合間に沢山、美桜とキスをした。その度に美桜の気持ちが伝わって来て、愛しくて堪らなかった。
「今度、鎌倉に行こう」
「いいですね」
「泊りがけだぞ」
「えっ、それは……」
「それまでは紳士でいるよ」
そう言ってまた美桜にキスをした。



