木田君とデートの日がやってきた。
昨年大流行したドラマの番外編が今映画でやっているので、それを観に行くことになっていた。
服を選ぶとき、前に蓮に言われた言葉を思い出す。
サービス精神を鍛えろって言われたっけ。
そのときの悔しさを思い出して、あえて可愛い服を選んだ。
ピンクのカットソーと白い綿のスカートに、前のサンダルを合わせたら可愛いよね。
「お母さん、これ変じゃない?」
着慣れないコーディネートに自信がなくって、お母さんに評価してもらった。
「珍しい服選んだわね~!」
なぜか嬉しそうなお母さん。
「可愛いわ!お母さん、そういう服大好きだもの」
私の幼い頃の写真は、ピンクやフリフリの服を着せられたものばかりだった。
「良かった。じゃ、出かけてくるね。夕飯は食べるから、ちゃんと作っておいてね」
可愛い趣味のお母さんに太鼓判を押され、安心して外に出たんだけど。
バッタリ、というタイミングで、玄関を出たところで蓮と会ってしまった。
ズキンと、また胸が痛む。
蓮の顔を見ると、苦しくなる。
「今日もデートか?」
話しかけられたけど無視した。
蓮から見てもデートっぽい服装なんだ…。
とにかく駅まで行こう。
ズンズン歩いた。
「無視するなよ。木田と待ち合わせでもしてるのか?」
どうしてわかっちゃうんだろう。
木田君から何か聞いてるのかな。
気になったけど、それでも無視した。
「完全シカトって性格悪過ぎじゃね?」
そうかもしれないね。
でも、なんだかもう泣きそうなんだもん。
どうしてこんな気持ちになるんだろう…。
昨年大流行したドラマの番外編が今映画でやっているので、それを観に行くことになっていた。
服を選ぶとき、前に蓮に言われた言葉を思い出す。
サービス精神を鍛えろって言われたっけ。
そのときの悔しさを思い出して、あえて可愛い服を選んだ。
ピンクのカットソーと白い綿のスカートに、前のサンダルを合わせたら可愛いよね。
「お母さん、これ変じゃない?」
着慣れないコーディネートに自信がなくって、お母さんに評価してもらった。
「珍しい服選んだわね~!」
なぜか嬉しそうなお母さん。
「可愛いわ!お母さん、そういう服大好きだもの」
私の幼い頃の写真は、ピンクやフリフリの服を着せられたものばかりだった。
「良かった。じゃ、出かけてくるね。夕飯は食べるから、ちゃんと作っておいてね」
可愛い趣味のお母さんに太鼓判を押され、安心して外に出たんだけど。
バッタリ、というタイミングで、玄関を出たところで蓮と会ってしまった。
ズキンと、また胸が痛む。
蓮の顔を見ると、苦しくなる。
「今日もデートか?」
話しかけられたけど無視した。
蓮から見てもデートっぽい服装なんだ…。
とにかく駅まで行こう。
ズンズン歩いた。
「無視するなよ。木田と待ち合わせでもしてるのか?」
どうしてわかっちゃうんだろう。
木田君から何か聞いてるのかな。
気になったけど、それでも無視した。
「完全シカトって性格悪過ぎじゃね?」
そうかもしれないね。
でも、なんだかもう泣きそうなんだもん。
どうしてこんな気持ちになるんだろう…。



