「竜!余計なこと言わなくていいの!」
言ってから、蓮が自分を見ていることに気付いた。
「あ…」
なんだか顔が見れなくて、背けてしまった。
「デートって誰とだよ」
蓮の棘のある声。
久しぶりに私に話しかけた蓮。
気が動転して、無視してしまった。
「竜、お父さんには言わないでね」
代わりに竜に話しかけた。
デートじゃないって言ったのにこれだもん。
お父さんに、あることないこと報告されたら更にメンドクサイ。
「行くぞ、竜。ちゃんとお礼言ったのか?」
私に対しては代わってしまった蓮だけど、竜には今でも面倒見の良いお兄ちゃんなんだね…。
「今日三波家で夕食食べる~!」
「ああ?何言ってんだよ。母ちゃん夕食作ってあるぞ」
「だって、コロッケだって言うから」
「ダメだ」
しきりに帰ろうとする蓮。
きっと私と顔を合わせるのが嫌なんだ。
「蓮君こんばんは。良かったら食べて行って」
お母さんが出てきた。
「いえ、あまりご迷惑かけるわけにもいきませんし…」
そう言えば、蓮っていつから私の両親に敬語使うようになったんだっけ…。
「随分遠慮するようになったわね。でも由美には連絡しておいたから、大丈夫よ。
蓮君コロッケ好きだったでしょう?たくさん作ったから、ぜひ食べてって」
お母さんがそう言うと、なぜか蓮は私を見た。
それも、私の顔色を伺うように。
な、なんで?
チクンと胸が痛んだ。
どうしてそんな目で見るの?
それじゃあ私が蓮を排除したみたい。蓮が悪いのに。
「食べてけばいいじゃない」
わけのわからない罪悪感に居心地が悪くなって、そっけなくそう言うと私はリビングに戻った。
竜も追いかけてくる。
言ってから、蓮が自分を見ていることに気付いた。
「あ…」
なんだか顔が見れなくて、背けてしまった。
「デートって誰とだよ」
蓮の棘のある声。
久しぶりに私に話しかけた蓮。
気が動転して、無視してしまった。
「竜、お父さんには言わないでね」
代わりに竜に話しかけた。
デートじゃないって言ったのにこれだもん。
お父さんに、あることないこと報告されたら更にメンドクサイ。
「行くぞ、竜。ちゃんとお礼言ったのか?」
私に対しては代わってしまった蓮だけど、竜には今でも面倒見の良いお兄ちゃんなんだね…。
「今日三波家で夕食食べる~!」
「ああ?何言ってんだよ。母ちゃん夕食作ってあるぞ」
「だって、コロッケだって言うから」
「ダメだ」
しきりに帰ろうとする蓮。
きっと私と顔を合わせるのが嫌なんだ。
「蓮君こんばんは。良かったら食べて行って」
お母さんが出てきた。
「いえ、あまりご迷惑かけるわけにもいきませんし…」
そう言えば、蓮っていつから私の両親に敬語使うようになったんだっけ…。
「随分遠慮するようになったわね。でも由美には連絡しておいたから、大丈夫よ。
蓮君コロッケ好きだったでしょう?たくさん作ったから、ぜひ食べてって」
お母さんがそう言うと、なぜか蓮は私を見た。
それも、私の顔色を伺うように。
な、なんで?
チクンと胸が痛んだ。
どうしてそんな目で見るの?
それじゃあ私が蓮を排除したみたい。蓮が悪いのに。
「食べてけばいいじゃない」
わけのわからない罪悪感に居心地が悪くなって、そっけなくそう言うと私はリビングに戻った。
竜も追いかけてくる。



