それから、また沙菜と通学するようになった。
何の気兼ねもなく、気遣いもなく、オレにとっては家族のように近しい沙菜。
ギクシャクが続くかと少し懸念してたけど、長年の付き合いは伊達じゃなく、すぐに沙菜は普段の調子を取り戻してくれてホッとした。
それなのに、嫌な話が耳に入ってきた。
どうやら、ありすが沙菜に何か訴えたらしい。
いつの間にか、二人の間でオレの取り合いになり、最終的に沙菜が略奪したという話しになっていると聞いたとき、オレは皆のいい加減さに驚いた。
だけど、別にどうでもいっか。
下手に真相を伝えても、騒ぎが激しくなるだけかもしれねーし。
それに、沙菜が前のように戻ってくれたんだから、後は何でもいいや。
どうせ噂なんてそのうち落ち着く。
そう思って全ての噂話をスルーした。
だから、沙菜からLINEがきたときは愕然とした。
『噂、聞いたよね？明日からずっと電車で行ってよね。もう絶対乗せないから』
なんだ、これ。
どうしてこうなるんだよ。
沙菜は噂話を気にするのか？
噂は噂で、真実は別にあるんだから、それでいいじゃねーかよ。
オレたちは今まで通り。
それじゃだめなのか？
それとも、オレが沙菜に思ってるような親密な感情を、沙菜は持っていないってことなのか。
酷くショックを受けている自分に気付く。
返信する気も起きずに既読スルーした。
その日は憮然とした気持ちで今日もバイトに行き、７時過ぎに帰宅。
今日は母ちゃんがいるから、竜は嬉しそうだ。
オレの帰宅を待っていてくれ、３人で夕食を食べた。
何の気兼ねもなく、気遣いもなく、オレにとっては家族のように近しい沙菜。
ギクシャクが続くかと少し懸念してたけど、長年の付き合いは伊達じゃなく、すぐに沙菜は普段の調子を取り戻してくれてホッとした。
それなのに、嫌な話が耳に入ってきた。
どうやら、ありすが沙菜に何か訴えたらしい。
いつの間にか、二人の間でオレの取り合いになり、最終的に沙菜が略奪したという話しになっていると聞いたとき、オレは皆のいい加減さに驚いた。
だけど、別にどうでもいっか。
下手に真相を伝えても、騒ぎが激しくなるだけかもしれねーし。
それに、沙菜が前のように戻ってくれたんだから、後は何でもいいや。
どうせ噂なんてそのうち落ち着く。
そう思って全ての噂話をスルーした。
だから、沙菜からLINEがきたときは愕然とした。
『噂、聞いたよね？明日からずっと電車で行ってよね。もう絶対乗せないから』
なんだ、これ。
どうしてこうなるんだよ。
沙菜は噂話を気にするのか？
噂は噂で、真実は別にあるんだから、それでいいじゃねーかよ。
オレたちは今まで通り。
それじゃだめなのか？
それとも、オレが沙菜に思ってるような親密な感情を、沙菜は持っていないってことなのか。
酷くショックを受けている自分に気付く。
返信する気も起きずに既読スルーした。
その日は憮然とした気持ちで今日もバイトに行き、７時過ぎに帰宅。
今日は母ちゃんがいるから、竜は嬉しそうだ。
オレの帰宅を待っていてくれ、３人で夕食を食べた。
