幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?

次の日学校に行くと、いつも通りありすが笑顔で話しかけてきた。
だけど、昨日からオレの気持ちは冷めたままだ。
今までは、それなりにありすとのやりとりを楽しんでいたのに、今日はただただ面倒臭い。
その次の日も、気持ちは冷たいままだった。

「ねえ蓮、また蓮のうちに遊びにいってもいい?」

小首をかしげてありすに聞かれたとき、肌が泡立った。
そうか…。
オレは、ありすを自分の聖域に入れたくないんだ。

それに気付いてしまった。
ありすとは学校だけの関係でいたかった。
学校生活を更に楽しくするためのスパイスみたいな存在だったんだ。
もう、ありすとは駄目だと悟った瞬間だった。

その次の日、ありすに一方的に別れを告げた。
ありすは酷く驚き、そして激しく泣いたけど、無視して走って振り切った。
一応付き合ってセックスまでした彼女が号泣しているというのに、完全に一人になったとき、あまりの開放感に笑みが零れた。
オレは最低な男かもしれない。

次の日、学校に行くと、既にオレとありすが破局したという噂は出回っていた。
だけど、教室での気まずさや、ありすからの刺すような視線よりもずっと、自由になった嬉しさが勝っていた。

別れて気付いたよ。
ありすがオレにハマればハマるほど、オレは重く感じていたんだ。

そして、素晴らしいことに気付いた。
沙菜はありすの存在を気にしてオレから距離を取ろうとしていたんだから、オレがフリーになれば、拒否される理由がないってことだ。
キスしたことは、未だ相当怒ってるだろうけど、そんなの関係ない。
明日は沙菜の自転車に乗ってやろう。
俄然楽しくなってきたぜ!