次の日の朝。
まさか、今日は後ろに乗ってこないよね…。
緊張しながら玄関を出る。
なんでこんなにドキドキしてるんだ。
自転車を出してまたがる。
それでも蓮は出てこなかった。
さすがに電車で行ったかな…。
ホッとすると同時に、なぜか酷く落胆している自分を感じていた。
ありすちゃんには、結局何も聞けなかったと平謝りした。
それと一緒に、もう蓮と登校するのを止めたことも伝えた。
何も聞けなかったことを伝えたときのありすちゃんは不満そうな顔をしていたが、蓮との登校を止めたと言うと、嬉しそうな顔になった。
やっぱり、良い気分はしてなかったんだ…。
当たり前だよね。
これでもう、蓮の恋愛関係に首を突っ込むこともなくなると一安心していたんだけど。
それから2週間も経たない内に、蓮とありすちゃんが別れたという話が耳に入ってきた。
「ねえ、蓮君と麻賀さんが別れたって聞いた?」
「え!?」
理恵子ちゃんにそう言われて驚いた。
「知らなかったんだ?今すごい早さで広まってるよ」
「そうなんだ…」
あれから蓮とはほとんどど話す機会もなかった。
竜は良くうちに来ていたけど、蓮は迎えに来るだけで、うちに上がりこむことが激減したし、私がいるときはすぐ帰るようになった。
てっきりありすちゃんとうまくいっていると思っていたのに。
「しかも、麻賀さん、やり捨てされたらしいよ」
「なにそれ」
聞き捨てならない言葉だ。
やり捨てって…。
「ついに蓮君と最後までした~!って自分で自慢げに言い触らしていたみたい。
で、その直後に蓮君に振られたんだって」
「嘘…」
信じられなかった。
心は決して紳士的な男じゃないけど、女の子に酷いことするようなヤツじゃない。
「ま、やり捨てかどうかは定かじゃないけどね。
あまりに麻賀さんがベッタベタで口も軽いから、嫌気さしただけかもしれないし」
楽しそうに話す理恵子ちゃん。
ファン心理ってやつだろうか。
「どうなんだろうね」
私は聞き流すしかなかった。
まさか、今日は後ろに乗ってこないよね…。
緊張しながら玄関を出る。
なんでこんなにドキドキしてるんだ。
自転車を出してまたがる。
それでも蓮は出てこなかった。
さすがに電車で行ったかな…。
ホッとすると同時に、なぜか酷く落胆している自分を感じていた。
ありすちゃんには、結局何も聞けなかったと平謝りした。
それと一緒に、もう蓮と登校するのを止めたことも伝えた。
何も聞けなかったことを伝えたときのありすちゃんは不満そうな顔をしていたが、蓮との登校を止めたと言うと、嬉しそうな顔になった。
やっぱり、良い気分はしてなかったんだ…。
当たり前だよね。
これでもう、蓮の恋愛関係に首を突っ込むこともなくなると一安心していたんだけど。
それから2週間も経たない内に、蓮とありすちゃんが別れたという話が耳に入ってきた。
「ねえ、蓮君と麻賀さんが別れたって聞いた?」
「え!?」
理恵子ちゃんにそう言われて驚いた。
「知らなかったんだ?今すごい早さで広まってるよ」
「そうなんだ…」
あれから蓮とはほとんどど話す機会もなかった。
竜は良くうちに来ていたけど、蓮は迎えに来るだけで、うちに上がりこむことが激減したし、私がいるときはすぐ帰るようになった。
てっきりありすちゃんとうまくいっていると思っていたのに。
「しかも、麻賀さん、やり捨てされたらしいよ」
「なにそれ」
聞き捨てならない言葉だ。
やり捨てって…。
「ついに蓮君と最後までした~!って自分で自慢げに言い触らしていたみたい。
で、その直後に蓮君に振られたんだって」
「嘘…」
信じられなかった。
心は決して紳士的な男じゃないけど、女の子に酷いことするようなヤツじゃない。
「ま、やり捨てかどうかは定かじゃないけどね。
あまりに麻賀さんがベッタベタで口も軽いから、嫌気さしただけかもしれないし」
楽しそうに話す理恵子ちゃん。
ファン心理ってやつだろうか。
「どうなんだろうね」
私は聞き流すしかなかった。



