「お願い!沙菜ちゃんなら聞けると思うの」
「それ勘違いだよ。私は北河君とそんなに仲良くないから聞けないよ。
ありすちゃんが自分で聞いたほうがいいと思う」
「恐くて聞けないからお願いしたいの」
「私だって聞けないよ」
「お願いします!」
「本当にごめん。できないよ」
「沙菜ちゃん…」
目を潤ませるありすちゃん。
うっ…、いや、負けるな私。
あ、ついに涙が溢れちゃったよ。
「やっぱり、沙菜ちゃんは蓮が好きなの?」
は?
なんですと?
「だから、私に協力できないんでしょう?」
「違うから」
真顔で否定した。
だって、私が蓮を好きだなんて、ありえないから。
むしろ好きだったら良かったのに。
そうすれば、好きでもない男のために、なぜこんな厄介事ばかり引き受けなければならないのかと悩まずに済むだろうに。
「違う?ホントに?」
疑いの眼差しを向けられる。
「うん。みんな幼馴染に幻想抱きすぎなんだよ」
「じゃあ、協力してくれるでしょ?」
ありすちゃんは身を乗り出した。
「ごめん、それはやっぱり無理」
「どうして!」
「あのね、言い辛いんだけど、中学のとき、北河君とその彼女の間に入って酷い目に合ったんだ。
だから、もうあいつの恋愛事に関わりたくないんだよね」
どうにかして引き下がってほしくて、中学時代の話をすることにした。
「酷い目って?」
「まぁ、色々…」
「彼女が嫉妬してイジメに合ったとか?」
「まあ、それに近いと言うか」
「沙菜ちゃん、やっぱり酷いよ」
キッと睨まれた。
「私、そんな意地悪な人じゃないもん。
元カノがどんな子だったか知らないけど、一緒にしないで」
「ごめん…」
でも、これは誰だから良いとか悪いじゃなくって、私の中ではトラウマなんだよね。
蓮の彼女に関わってはいけないと、胸に刻まれたことなのだ。
「それ勘違いだよ。私は北河君とそんなに仲良くないから聞けないよ。
ありすちゃんが自分で聞いたほうがいいと思う」
「恐くて聞けないからお願いしたいの」
「私だって聞けないよ」
「お願いします!」
「本当にごめん。できないよ」
「沙菜ちゃん…」
目を潤ませるありすちゃん。
うっ…、いや、負けるな私。
あ、ついに涙が溢れちゃったよ。
「やっぱり、沙菜ちゃんは蓮が好きなの?」
は?
なんですと?
「だから、私に協力できないんでしょう?」
「違うから」
真顔で否定した。
だって、私が蓮を好きだなんて、ありえないから。
むしろ好きだったら良かったのに。
そうすれば、好きでもない男のために、なぜこんな厄介事ばかり引き受けなければならないのかと悩まずに済むだろうに。
「違う?ホントに?」
疑いの眼差しを向けられる。
「うん。みんな幼馴染に幻想抱きすぎなんだよ」
「じゃあ、協力してくれるでしょ?」
ありすちゃんは身を乗り出した。
「ごめん、それはやっぱり無理」
「どうして!」
「あのね、言い辛いんだけど、中学のとき、北河君とその彼女の間に入って酷い目に合ったんだ。
だから、もうあいつの恋愛事に関わりたくないんだよね」
どうにかして引き下がってほしくて、中学時代の話をすることにした。
「酷い目って?」
「まぁ、色々…」
「彼女が嫉妬してイジメに合ったとか?」
「まあ、それに近いと言うか」
「沙菜ちゃん、やっぱり酷いよ」
キッと睨まれた。
「私、そんな意地悪な人じゃないもん。
元カノがどんな子だったか知らないけど、一緒にしないで」
「ごめん…」
でも、これは誰だから良いとか悪いじゃなくって、私の中ではトラウマなんだよね。
蓮の彼女に関わってはいけないと、胸に刻まれたことなのだ。



