幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?

「あんたたちの家は隣でしょうが」

何考えてんだか。

「いや、オレのふるさとはここだ!」

「僕も!」

力説する蓮と竜。

「……アホかい」

私は調子の良い兄弟に呆れたけど…。

「まあ!嬉しいこと言ってくれちゃって!いつでもいらっしゃいね」

お母さん、大喜びしてるよ。
ちなみに、お父さんは同じソファでテレビに没頭。
蓮と竜がこの家にいるのは昔からの日常で、全く気にしていない。

「お母さん、夕飯ちょうだい」

馬鹿馬鹿しくなって会話終了。
とにかく、私は空腹なのだ。

「はいはい。ちょっと待ってなさい」

準備し始めてくれるお母さん。
私はテーブルに座って、ぼんやりとテレビを眺めた。

「沙菜はどうだったんだよ」

蓮がテーブルの向かいに座る。

「どうって、何がよ」

「木田とだよ。午後からずっと一緒だったのか?」

「木田って誰だ?」

テレビに没頭していたはずのお父さんがくるりと振り向いた。

「なになに、何の話?」

肉を焼いているお母さんも振り向いた。

「あれ?言ってなかったのか?」

「いちいち言わないわよ…」

「ねえ、今日何かあったの?」

「お母さん!肉!焦がさないで!」

「木田とは、男か?」

「お父さん、入ってこなくていいから…」

「いや、大切な一人娘に変な虫がついたら困る」

お父さんてば…真顔で言わないでよ…。

「木田君は変な虫じゃないよ」

「やっぱり男か!」

「だから、そういうんじゃないってば」

「木田は割と本気だと思うぜ」

「なにぃ!?」

お父さんの顔色が変わる。
ちっ!蓮は何を口走ってくれるんだ!

「あんたねー、結局何が聞きたいわけ?」

「べっつに~」

「ほら、竜もデザート食べ終わったし、帰りなさいよ」

「沙菜、そんな追い返すような言い方はないでしょう?」

お母さんに窘められた。
でも、そんなこと関係ない。