「オレは男だし、何着ても似合うからいいんだよ。
沙菜は少しサービス精神鍛えた方がいいと思うぞ」
「何それ」
「木田が喜びそうな服選べってことだよ」
「ええー!」
木田君が本当に私に気があるかなんてわかんないよ。
ありすちゃんのために協力してるだけって考える方が自然だと思うし。
でも、その言葉は飲み込んだ。
「そんなことより、本当に私と一緒に行って良かったわけ?」
そうなのだ。
待ち合わせは急行も停まる高校の最寄り駅のホーム。
いくら隣の家でも、彼女のありすちゃん差し置いて蓮と一緒に家を出ることに抵抗があり、別々に行こうと提案したんだけど。
「わざと時間ずらすって?めんどくさ!それに、あえて別に行く方が不自然じゃね?」
と、却下されてしまったのだ。
確かに、不自然と言えば不自然かもしれないと思い、一緒に行くことになった。
「おまえ、まだそんなこと言ってんの?自意識過剰」
そして今日も蓮は私の言葉を一刀両断する。
ああ、本気でムカツク!!
私がなぜこんなに神経質に気を使うようになったのか、蓮は絶対わかってない。
おまえのせいだっつーの!
高校生活3年間、私は平和に過ごしたいんだから。
中学時代のように、女子から目の敵にされたり、あんたの彼女に泣きながら「私たちに関わらないで!」とか言われたくないんだから。
しかも、その彼女の友達に囲まれて、責められたくないんだからね!
その言葉を、やっぱりぐっと飲み込む私。
誰だって、自分の彼女が人にそんな酷いことを言うなんて知りたくないと思うから。
沙菜は少しサービス精神鍛えた方がいいと思うぞ」
「何それ」
「木田が喜びそうな服選べってことだよ」
「ええー!」
木田君が本当に私に気があるかなんてわかんないよ。
ありすちゃんのために協力してるだけって考える方が自然だと思うし。
でも、その言葉は飲み込んだ。
「そんなことより、本当に私と一緒に行って良かったわけ?」
そうなのだ。
待ち合わせは急行も停まる高校の最寄り駅のホーム。
いくら隣の家でも、彼女のありすちゃん差し置いて蓮と一緒に家を出ることに抵抗があり、別々に行こうと提案したんだけど。
「わざと時間ずらすって?めんどくさ!それに、あえて別に行く方が不自然じゃね?」
と、却下されてしまったのだ。
確かに、不自然と言えば不自然かもしれないと思い、一緒に行くことになった。
「おまえ、まだそんなこと言ってんの?自意識過剰」
そして今日も蓮は私の言葉を一刀両断する。
ああ、本気でムカツク!!
私がなぜこんなに神経質に気を使うようになったのか、蓮は絶対わかってない。
おまえのせいだっつーの!
高校生活3年間、私は平和に過ごしたいんだから。
中学時代のように、女子から目の敵にされたり、あんたの彼女に泣きながら「私たちに関わらないで!」とか言われたくないんだから。
しかも、その彼女の友達に囲まれて、責められたくないんだからね!
その言葉を、やっぱりぐっと飲み込む私。
誰だって、自分の彼女が人にそんな酷いことを言うなんて知りたくないと思うから。



