ときはさかのぼってクリスマス。
まだ木田君の彼女だったころの話。
夜は毎年家で過ごすから、昼だけ木田君とデートした。
クリスマスイヴのデートだなんて、いかにも恋人同士って感じ。
精一杯お洒落して出かけた。
高校生の財力なんてたかが知れてるので、クリスマス一色の街を歩いてから、ネットで調べたカフェでランチした。
楽しかったけど、恋人だらけの街にいることに、なぜか罪悪感があった。
そろそろ家に帰る時間、別れ際に、木田君からクリスマスプレゼントを渡された。
私は受け取れないって思った。
木田君の私への想いが伝わってきて、こんなに優しい人を、これ以上偽りで付き合っちゃいけないって思ったんだ…。
「慶一、本当にごめんなさい…。それは受け取れない」
辛いけど、自分の気持ちを伝えなきゃ。
「……やっぱり、北河が好き?」
木田君は私がなにを思ってなにを伝えようとしているのか、わかっているようだった。
「うん…どうしてって自分でも思うけど、気持ちが変えられないの…」
木田君は困ったような表情をしている。
少しの沈黙の後、木田君が口を開いた。
「俺はそれでも構わないよ」
優しい声。優しい瞳。
甘えたくなる。だけど…。
「ううん、それはダメだよ。慶一は、慶一を好きな女の子と付き合わなきゃダメだよ」
「俺が付き合いたいのは、沙菜だけだよ」
間をおかずにそう言われて、私は何を言えばいいのかわからなくなった。
「……沙菜が好きなのは、北河だけ、か…」
本当は自分から言葉で伝えなきゃいけないのに、木田君に結論を言わせてしまった…。
まだ木田君の彼女だったころの話。
夜は毎年家で過ごすから、昼だけ木田君とデートした。
クリスマスイヴのデートだなんて、いかにも恋人同士って感じ。
精一杯お洒落して出かけた。
高校生の財力なんてたかが知れてるので、クリスマス一色の街を歩いてから、ネットで調べたカフェでランチした。
楽しかったけど、恋人だらけの街にいることに、なぜか罪悪感があった。
そろそろ家に帰る時間、別れ際に、木田君からクリスマスプレゼントを渡された。
私は受け取れないって思った。
木田君の私への想いが伝わってきて、こんなに優しい人を、これ以上偽りで付き合っちゃいけないって思ったんだ…。
「慶一、本当にごめんなさい…。それは受け取れない」
辛いけど、自分の気持ちを伝えなきゃ。
「……やっぱり、北河が好き?」
木田君は私がなにを思ってなにを伝えようとしているのか、わかっているようだった。
「うん…どうしてって自分でも思うけど、気持ちが変えられないの…」
木田君は困ったような表情をしている。
少しの沈黙の後、木田君が口を開いた。
「俺はそれでも構わないよ」
優しい声。優しい瞳。
甘えたくなる。だけど…。
「ううん、それはダメだよ。慶一は、慶一を好きな女の子と付き合わなきゃダメだよ」
「俺が付き合いたいのは、沙菜だけだよ」
間をおかずにそう言われて、私は何を言えばいいのかわからなくなった。
「……沙菜が好きなのは、北河だけ、か…」
本当は自分から言葉で伝えなきゃいけないのに、木田君に結論を言わせてしまった…。



