幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?

「木田君と別れたのは本当だよ」

「やっぱりそうなんだな」

「でも、木田君は最後まで私のことをかばってくれてたんだよ」

「かばう?なんだよそれ」

「蓮には言いたくない」

結局私は。
木田君を男の人として受け入れられなかった。
優しい木田君に甘えて、このままだと、自分の寂しさを埋めるために利用してしまいそうで。
だから、自分からお別れしようって言ったんだ。

「なんでオレには言いたくないんだよ」

私はこんな自分勝手な蓮が結局いつまでも好きで、本当にイヤになる。
無言の私に、蓮はイラついているみたい。
でも、そんなこと知らない。

「沙菜はまだ木田のことが好きなんだろ?」

はぁ!?

「木田のヤツ、沙菜のことうるさいって言ったんだぜ。
確かに沙菜はうるせーけど、許せねぇ」

「木田君がそんなこと言うわけないよ」

だって、手を繋ぐこともできなかった私を、結局ずっと蓮に惹かれている私を、一度も責めたことないんだから。

「言ったんだよ。あいつ、実は裏表激しいのか?」

「大体、なんで蓮が許せないとか言うのよ。関係ないじゃない」

蓮は大きな誤解をしてるんだ。
蓮が好きで、木田君の気持ちには応えられないと伝えた日。
ひたすら謝る私を少しも責めなかった木田君。

「俺が無理に付き合ってって言ったのが悪かったんだ」

そう言って、ずっと私をかばってくれたんだから。