幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?

「バカ!幼稚園で毎日泣いてたくせに!
オムツだって4歳までしてたくせに!
おねしょだって小学生までフガグボ…」

「アホか!」

蓮に口を塞がれた。
ガジッ!
思いっきり噛み付いてやる。

「いってー!!!」

蓮は飛び退いた。
うっかり手を離したんだろう。自転車がガチャンと倒れる。

「ちょっと!壊れたら弁償してもらうからね!」

「すっげー痛え、マジありえねぇ」

蓮を無視して自転車を起こした。
そして、自分のカバンだけカゴに入れて、早業で自転車にまたがりこいだ。

「ま、待て!」

慌てる蓮。
自分の荷物を拾って全速力で追いかけてくる。
門を出たところで追いつかれ、後ろに跨ってきた。

「降りてよ!触らないで!」

「話を聞けよ」

「ノーサンキュー!」

「なんで英語なんだよ」

「意味はないわよ!」

「せっかくこいでやろうと思ったのに、もうこのままでいいや」

「いや、よくない」

「まあ、良くない状況だろうなぁ」

「蓮の存在がね!」

「こんなに注目されて、いいのかぁ?」

その言葉でハッと我に返り、周りを見渡した。
部活帰りの生徒達が、何事かと私と蓮に注目してる。
あんだけ大声でやりあってたんだから、当たり前の状況。
ああ…!私のバカ!

「とりあえず場所変えようぜ」

蓮は降りる気一切ないらしい。
悔しいけど、仕方なく自転車をこぎ始めた。
とにかく、ここから離れよう。
目撃者が多いと、またあることないこと噂がたっちゃうかもしれない。
それだけは避けたい!
私は家に向かって進んだ。