あれから1ヶ月、蓮と麻賀さんがすっかり公認のベストカップルという地位を築いた頃。
「沙菜ちゃん、今日一緒に帰らない?」
ありすちゃんから放課後に誘われ、私は少しだけ警戒した。
彼女がとても良い子だってことはわかっていたけど、中学のとき、蓮の彼女にこの手の誘いをされ、それに応じたら手痛い目にあったからだ。
ちなみに、この1ヶ月の間に「お互い名前で呼ぼう!」とありすちゃんに言われ、半強制的にちゃん付けで呼び合っている。
「どうしたの?何かあった?」
とりあえず、すぐに返事をせずに様子を伺おう。
「実は、ちょっと相談があるの…」
「蓮のこと?」
こくりと頷くありすちゃん。
仕草がかわいいんだな。
かわいいんだけど…。
「う~ん、今日も部活あるんだ。ごめんね」
無難な理由で断ることにした。
蓮の彼女からの相談事は地雷率が高い。
「あ、そうか。美術部だったよね」
ありすちゃんは可哀想なほどガッカリしている。
「毎日だから、ごめんね」
「何時に終わる?」
「え!?」
無事逃げ切れると思いきや、想定外の返しにあってしまった。
「私、待ってる。だからお願い、沙菜ちゃん、話を聞いてほしいんだ…」
ここまで言われて逃げるのは不自然だよね…。
う~ん、仕方ない。
「うん。じゃあ、なるべく早く引けるから、終わったらラインするね」
「ありがとう」
パッとバックに花が咲きそうな笑顔を向けられてしまう。
あ~あ、ありすちゃんはどうしてこうも可愛いんだろうか。
同性ながら感心してしまった。
「沙菜ちゃん、今日一緒に帰らない?」
ありすちゃんから放課後に誘われ、私は少しだけ警戒した。
彼女がとても良い子だってことはわかっていたけど、中学のとき、蓮の彼女にこの手の誘いをされ、それに応じたら手痛い目にあったからだ。
ちなみに、この1ヶ月の間に「お互い名前で呼ぼう!」とありすちゃんに言われ、半強制的にちゃん付けで呼び合っている。
「どうしたの?何かあった?」
とりあえず、すぐに返事をせずに様子を伺おう。
「実は、ちょっと相談があるの…」
「蓮のこと?」
こくりと頷くありすちゃん。
仕草がかわいいんだな。
かわいいんだけど…。
「う~ん、今日も部活あるんだ。ごめんね」
無難な理由で断ることにした。
蓮の彼女からの相談事は地雷率が高い。
「あ、そうか。美術部だったよね」
ありすちゃんは可哀想なほどガッカリしている。
「毎日だから、ごめんね」
「何時に終わる?」
「え!?」
無事逃げ切れると思いきや、想定外の返しにあってしまった。
「私、待ってる。だからお願い、沙菜ちゃん、話を聞いてほしいんだ…」
ここまで言われて逃げるのは不自然だよね…。
う~ん、仕方ない。
「うん。じゃあ、なるべく早く引けるから、終わったらラインするね」
「ありがとう」
パッとバックに花が咲きそうな笑顔を向けられてしまう。
あ~あ、ありすちゃんはどうしてこうも可愛いんだろうか。
同性ながら感心してしまった。



