幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?

それからどうすか迷った。
竜を迎えに行くべきだろうか…。
だけど、オレにとってかなりしんどい仕事だった。

ピンポーン。

グズグズと悩んでいたら、インターフォンの音。
やっと帰ってきたのか?
鍵持ってるだろうから、自分で開ければいいのに。

面倒臭えと思いながらも、オレは玄関を開けた。
そして、凍りついた。
玄関に立っていたのは竜じゃなかった。

「沙菜…」

意外な人物に立ちつくす。

「遅い。こんな時間まで何してたのよ」

いきなり喧嘩腰の沙菜。
なんなんだ…。
オレは気が動転して絶句していた。

「今日は9時までだったんでしょう?
竜、クリスマスに家に一人は嫌だからって、竜の帰りを待ってたんだよ」

そんなこと言われても、知らねえよ。

「待ちくたびれて寝ちゃったから、うちに竜とりにきて」

そう言って、沙菜は振り返ると玄関を出てしまった。
しばらく呆然とするオレ。
ものすごく久しぶりに、沙菜がオレに喋りかけた。
つっけんどんで可愛げゼロだったけど。

それでも嬉しいと感じているオレは、救いようのない馬鹿だな。
大きなため息が出た。
とにかく、竜を運ばないと…。

靴を履いて玄関を出ると、驚いたことに沙菜が待っていた。
外は寒いのに、上着も着ずに。
オレが出たのを認めると、すぐに三波家の玄関を開ける沙菜。
オレはそれに続いた。