幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「やさしいとかっ」

 やさしい……

 ああ、まあ、そういえば、やさしいですね。

 すごいマイペースですが。

「格好いいとかっ」

「それは見ればわかるわ」
と西子が横から口を挟んでくる。

「そういうのじゃない魅力を聞いてるの。
 この子には、私のようになって欲しくないから」

 そう西子が言うと、横で、望都子がぼそりと言う。

「……私のようになって欲しくないって。
 あなた、やりたい放題じゃないですか」

「いや、あんたがそれ言うっ?」
とふたりは揉めはじめた。

「あっ、そうだっ。
 私が今まで、知らなかったことを教えてくれるとかですかね?」

「素敵ですわ。
 知らない世界を見せてくれる男性っ」
と杏奈が充悟を援護する。

 普段、お菓子やなにかで餌付けされているからだろうか。