中に入るかと言われたら、ちょっと緊張するな、と晴乃は思っていた。 今までオープンなスペースだったから、あまり構えないでいられたけど。 結婚…… ……もしかしたらのもしかしたら、するかもしれないらしい人の家。 入って見ておくべきなのか。 でも、なんか緊張するな。 そう思っていると、 「どうした? 顔色が悪いぞ」 と充悟が訊いてきた。 「わかった。 怖いんだろう」 と言う。 「いえ……そういうわけでは」 人様のおうちに入るのが怖いとか、よく考えたら失礼だよな、と晴乃は思った。