変わったことをして意表をつく…。
なるほど。
「って、廉さん、私と帝さんがドロップハートを始めたこと、知ってるんですか?」
思わず考えこんだあとに、目を丸くして廉さんの顔をまじまじと見つめた。
廉さんはゆるく笑って「あぁ」と答える。
「帝サマから聞いたぜ。俺は全面的にゆいちゃんを応援するから、がんばれ~」
「え…私が勝負すること、廉さんはあんまり よく思ってないのかなって思ってたんですけど」
「ま、ふつうのゲームならな。帝サマがドロップハートをやるときが来るなんて、感慨深いぜ」
「はあ…?」
ドロップハートだから、私が勝負してもいいってことなのかな?
それに、私を応援するとまで言ってくれるなんて…。
私が勝ったら、帝さんが私なんかを好きになっちゃった、ってことになるのに、廉さんは私を応援してていいのかな?



