Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 どう考えても、帝さんと私じゃ落差がはげしいと思うんだ。

 私にとって帝さんは くもの上の人だけど、帝さんにとって私って、下界(げかい)有象(うぞう)無象(むぞう)、みたいな感じだろうし。

 心配して見つめると、帝さんは私と目を合わせたまま、言った。




『俺を落とせるなら、結花(ゆいか)と恋愛関係になってもいい』


『え』




 どき、と心臓がはねる。

 私って、帝さんの恋愛対象になりうるの!?

 それって、ちょっと、あの…っ。


 じわ、とほおが熱を持ち始めたのを感じて、あわててチェッカーを持ったまま両手でほおをはさんだ。

 わ、私が落とされたらだめなんだ。心を強く持とう!

 今の発言は、ちょっと脳内消去する方向で!深呼吸、深呼吸…。