「…すみません、帝さん。あの、ドロップハートって、どんなゲームでしたっけ…?」
まったく詳細を思い出せなくて、がっくりと肩を落としながら、帝さんをおずおずと見上げた。
カジノにあるゲームの内容を把握してないなんて、従業員失格だよ~…!
自責の念にかられて泣きたい気持ちでいると、帝さんが通路の先に体を向けて たんたんと答える。
「女好きだった先代の支配人が作った、対支配人の特殊なゲームだ」
「対、支配人…?」
その言葉を聞いて、たしかに昔、“ドロップハートっていう対支配人の特殊なゲームもある”とだけ説明を受けた記憶がよみがえった。
女好きだった先代の支配人が作った、って…え、どんなゲームなんだろう?
帝さんが提案するくらいだから、セクハラみたいな内容じゃないよね…?



