「そんなに外に出たいなら、もう一度だけチャンスをやる」
「…えっ?」
チャンス?今、“チャンスをやる”って言った!?
大きく目を開いて帝さんを見つめると、帝さんは「その代わり」と気だるげな声で告げた。
「ゲームは“ドロップハート”限定だ」
「ドロップ…ハート?」
ぱちぱちとまばたきをして、どこか聞き覚えのあるそのゲームについて必死に記憶を掘り返す。
たしか…うちのカジノにある特殊なゲームとして、研修してるときに説明を聞いた覚えが…あるような、ないような。
担当場所からなかなか動くことがないからでもあるけど、そんな“特殊”なゲームで遊んでるところなんて、ぜんぜん見かけた覚えがないんだけど…?



