私は推しの魅力をわかってもらうべく、帝さんに詰め寄ってまくしたてるように語る。
「とにかく凄腕のギャンブラーなんです!それでいて雑談を始めるとほのぼのした性格が出て、世間知らずと言われるところにはすごく共感するというか!」
「…博戯、ツキ」
帝さんがぼそっと博ツキくんの名前をくり返したのを聞いて、興味を持ってもらえた!?とテンションが上がった。
もし帝さんと博ツキくんの話ができるようになったら、私、うれしすぎて1日中顔がゆるみっぱなしになるかも。
「は、博ツキくんって男性ファンも多いんです!よかったら切り抜き動画見てみますか!?ゲームのなかのカジノで遊んでる動画とかもあるんですよ!」
涙も乾いて、今すぐスマホを取ってこようか、とうずうずしてスタッフルームがあるほうを見る。
帝さんに“スマホを取ってきます”とことわりを入れようとした矢先、帝さんが「見ない」と冷たく答えた。
がんっ、とショックを受けた私を見つめて、帝さんはさらに口を開く。



