Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「…4年間大人しくしてたのに、どうして今になって外に出たがる?」


「えぇと…推しの、好きなVライバーのライブを観に行きたくて。だめもとだったんですけど、チケットを買えたから、もっと行きたくなって」


「…」




 聞かれたことに答えると、帝さんが無言で私を見つめた。

 表情は変わってないけど…も、もしかしてあきれられてる!?

 みんなが外に出たがる理由って、家族に会いたいとか、ここの生活にいや()が差したとかだもんね!?




「んやっ、ちょ、ちょっとはお兄ちゃん元気にしてるかなとか、お父さんに会ってみたいなとか思いましたよ!?」


「…」


「でも博ツキくん、あ、博戯(はくぎ)ツキくんって言うんですけど、彼もすごく魅力的(みりょくてき)なVで!びっくりするくらいの強運とか、でも理性的な思考とか」