そっと、人差し指でテーブルを2回たたくと、3枚目のカードがくばられる。
新しく来たのは3。合計で16だから、もう一度ヒット…!
「ステイ」
「ステイ」
「ヒット」
他のお客さまの宣言が終わったあと、もう一度テーブルをたたいて、追加のカードをもらった。
4枚目は…10!?
合計26で、バストだ…!!
がんっ、とショックを受けて放心する。
他のお客さまとのゲームが進んで、晴琉くんがダウンカードを返し、追加のカードを引くようすを、ぼーっとながめた。
テーブル全体でゲームが一区切りつくと、とん、と左肩をたたかれる。
帝さんからの、終わりの合図だ。
私は3、J、3、10、とならんだ4枚のカードを見つめながら、ふらふらと立ち上がり、出口に向かって歩き出した帝さんのうしろに続く。
周りのお客さまが「負けた」「負けたらしい」とひそひそ私のことを話す声を聞いて、負けちゃった、と目がうるんだ。



