Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 晴琉くんが()け金の処理をしているあいだ、私は小さく息を吐いて、ななめうしろに立っている(みかど)さんを見上げる。

 無表情でテーブルに視線を落としていた帝さんは、私の視線に気づくと目を合わせた。




「…」


「…」




 この勝負に負けたらライブに行けない…ものすごくプレッシャーがあるけど、(はく)ツキくんのライブに行くためにはがんばるしかない。

 私はへら、と帝さんに愛想笑いを向けてから、テーブルに視線をもどして2戦目に いどんだ。

 他のお客さまがチップを賭け終わってからふたたび くばられたカードは、Aと2。


 この時点で私の合計は13、晴琉くんの表を向いたアップカードはK。

 手持ちにAがあって、1とも11とも数えられる場合は、18以上になるまでヒットするのが定石(じょうせき)

 私はテーブルをトントンとたたいて追加のカード、4をもらった。


 これで合計は17。

 もう一枚カードを要求すると、追加で来たのは9だった。