Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 ちら、と晴琉(はる)くんの手持ちカードを見ると、2枚あるうち、表に向けられたカードは10だった。

 ハウスの手はプレイヤーの行動がすべて終わるまで、2枚目のカードが伏せられたまま。

 最後に2枚目のカードを表に返して、17以上の数字になるまで追加のカードを引くのがハウスに課せられたルール。



 ブラックジャックにおいて、いわゆる絵札と呼ばれる、11のJack(ジャック)、12のQueen(クイーン)、13のKing(キング)は、すべて10としてカウントされる。

 じゃあ、1枚のカードの最大数は10なのかと言えば、これまた例外のカードがあって。

 1のAce(エース)は、手持ちカードの合計によって、1としても、11としてもカウントできる。


 11としてカウントすれば合計が21を超えるときは1、そうじゃないときは11、みたいな感じで。

 現状10同士の私と晴琉くんは、どちらも次のカードで12~21になる可能性がある。