Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「今っておとりこみ中…ですか?」


「ん~?どうしたん?」




 へらりと笑って答えてくれた廉さんに ほっとして、話がある帝さんのほうへ視線を移す。




「帝さんにお願いがあって…」


「…なんだ?」




 帝さんは私と目を合わせて、そっけなく答えながらも聞く姿勢をとってくれた。

 (くに)家の人だからと おそれられているけど、帝さんはけっこうやさしい。




「私、“外”を()けて勝負したいんです。今からでも、仕事が終わったあとからでも、明日でもいいので、勝負させてもらえませんか?」


「あ~、それはだめ――」


「――わかった」


「えっ」




 目を伏せて許可してくれた帝さんに、廉さんがめずらしくおどろいた顔を向けてガン見している。

 私は、やった、と小さくガッツポーズをとった。