Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 私はいつも17時から25時まで、8時間はたらいているけど、帝さんは開店準備の時間からいたり、遅くに来たりする。

 早い時間から来ていたら一緒に帰ることもあるけど、昨日はそうじゃなかったし…帝さん、何時間寝たんだろ?

 この時間に起きてるってことは なにか用事があるんだよね。




「今日は(くに)家に行くんですか?」




 帝さん、カジノ以外にも、お家のお仕事を手伝ってるみたいだし。

 気になって尋ねると、帝さんは視線を上げて、無言でじっと私を見つめた。

 えっと…?と首をかしげてから、あ、聞いちゃいけなかったのか!と気づいて、すぐに「すみません」とあやまる。




「いつも遅くまでおつかれさまです…体は大丈夫ですか?」


「…あぁ。結花(ゆいか)は?」