「…」
「あ、帝さん。おはようございます」
「…あぁ」
振り返ると、廊下に立っている帝さんと目が合う。
目を丸くしながらあいさつしたあと、これじゃあ食堂に入るじゃまをしてる、と気づいてあわてて横にずれた。
「すみません」
「いや」
いつもどおり、口数少なく答えた帝さんは、別の使用人さんを連れて食堂に入る。
一緒に来た使用人さんが、座りやすいように引いたイスへと腰を下ろす姿を見て、私もテーブルについた。
帝さんのななめ向かいの席で、朝食を前に、「いただきます」と小さく口にする。
「…」
「…」
おはしを持って、朝から食べれたら幸福度が上がりそうなひじきの煮物を一口食べつつ、ちらりと帝さんを見た。
今日も気だるげで、近くにいるとなんだかこちらまで落ちついた気分になる帝さんは、もくもくとごはんを食べている。
Gold Nightの営業時間は28時まで。



