Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

 食堂に行ってごはんを食べなきゃ。

 すこしのあいだだったけど、久しぶりに配信を生で見れてよかった。



 部屋を出てしずかな廊下(ろうか)を歩き、食堂まで来ると、今日も使用人さんが朝ごはんを用意してくれていた。




「おはようございます、お(じょう)さま」


「おはようございます」




 私を見てきれいにおじぎをした使用人さんに、笑顔であいさつを返す。

 それから、テーブルのようすが いつもとちがうことに気づいて、あれ?と首をかしげた。

 いつもなら()いている場所にまで料理が置かれている。


 使用人さんも一緒に食べるのかな?と考えてから、そんなわけないか、と自分で否定するまで数秒。

 それじゃあこの料理はだれが…と考え、ぽっと1人の顔が浮かんだタイミングで、私のまうしろの扉が開いた。