Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「この部屋で結花がなにを見ても、問題ない。結花が知りたいなら、なんでも教える」


「んぇ…あの、私、付き合ってまだ1週間も経ってないのに、帝さんに溺愛(できあい)されてるなって感じるんですけど」




 私は知ってる。他の人の前では、帝さんは前みたいに、ずっと無表情でいること。

 かんたんに笑顔を見せてくれるのは、私を前にしたときだけ。

 今日だって“あーん”を求めたり、一緒に寝ようって言ってくれたり。


 帝さん、かなり私に甘いよね…?

 向かい合ってまくらに頭をあずけながら ととのったお顔を見つめると、帝さんは私をやわらかいまなざしで見つめ返す。




「あぁ」




 へ、平然と肯定(こうてい)された…っ。

 うぅ~っ、こんなのどきどきするしかなくない…っ!?

 私は大きな鼓動(こどう)を聞きながら一通りもだえたあとに、思い切って帝さんに抱きついた。