「結花、俺の部屋で寝ないか」
「へ」
「となりの部屋でも遠い」
帝さんは私を見つめながら、するりと手をつないでくる。
ばくっと心臓がはねて、ほおに熱が集まるのを感じながら、私は考える前に「はい」とうなずいていた。
ほほえむ帝さんにつれられて、帝さんの部屋に入ると、ふかふかのベッドへ招かれる。
「あ、あのぉ…今さらなんですけど、帝さんの部屋って、私に見せられないものとか、たくさんあるんじゃないですか…?」
私に隠してた許可証とか手紙もそうだし、他にもいろいろと、立ち入り禁止になってたくらいの場所だから。
私が気安く入っていいのかな、と思ったんだけど、帝さんは私のとなりに体を横たえながら、あっさりと答えた。



