Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 私は(みかど)さんが好きだし、帝さんの特別になれるなら特別でいたい。

 でも、やっぱり…。




「私ってただの庶民(しょみん)だし、(くに)家の人たちによく思われなくて、引き離されたりとか…」


「気にするな」




 まっさきに答えてくれたのは、反対どなりの帝さん。

 (れん)さんも吹き出すように笑って、すぐに「ないない」と否定した。




「ゆいちゃんは帝サマの命を救った女の子だぜ~?國家の方々は、ゆいちゃんが なに不自由なく すごせるよう、丁重(ていちょう)にもてなす気概(きがい)ですよ」


「んぇ…それはそれで、おそれおおいような…」




 國家の人たちにわるく思われてないならよかったけど、平々凡々(へいへいぼんぼん)な一般人には、身にあまるお気持ちだよ~…。

 へにょんと眉を下げると、廉さんはゆるく笑って首をかしげる。