Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 私をはさんで反対どなりの帝さんに注意されると、廉さんは私の肩から手を離して、へらりと笑った。

 そんなに感謝されるほどでは、と思うけど、たしかに帝さん、予言どおりなら自殺しちゃうかもしれなかったんだよね。




「でも、カジノの仕事やめないでよかったん~?もうゆいちゃんを制限することはないし、晴れて自由の身よ?」


「自由の身、ですか」


「そーそー、毎日5時間睡眠くらいじゃ、ぶっちゃけきついだろ~?」


「うーん…もう慣れちゃいましたから。それに、Gold(ゴールド) Night(ナイト)で はたらいてたほうが、帝さんの近くにいられますし」




 ほほえんでとなりを見ると、帝さんも私と目を合わせてほほえみ返してくれる。

 私がカジノの仕事をやめたって、帝さんは夜、カジノにいるわけだし。

 それなら家で待ってるより、はたらいて一緒にいたいもの。