Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

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 わくわくしながら夜になるのを待っていた私は、廉さんを迎えた食堂で、ぱくりとチキンをほおばった。

 おいしいお肉に気分も上がる。

 市販のものとはぜんぜん味がちがう ぶどうジュースも、飲むだけでとろけそうだし、とほおをゆるめていると、肩に廉さんの腕が回された。




「ゆいちゃん、ほんと~に帝サマ救ってくれてありがとな~」




 お酒を飲んでいるからか、いつもより倍ゆるい声で、廉さんが何回目かの感謝を伝えてくる。




「いえいえ。廉さんこそ、アドバイスをくれたり、ありがとうございました」


「とうぜんよぉ。ほんとさぁ、うちのご主人サマは なに(すす)めても退屈だ~って冷めた顔してさ~。あの予言受けてから國家の方々にもせっつかれるし~」


「…廉、結花にからむな」


「あぁ、はいはい、おおせのままに。…まじでゆいちゃんは救世主よ~」