Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

「僕は消されてないし、大丈夫じゃないかな。それに、小笠原(おがさわら)さんは結花さんの友だちだし」


「…春日野(かすがの)先輩って顔のわりに度胸(どきょう)ありますよね」


「あはは、黒街に住んでたらね」




 半目で晴琉くんを見る茜に顔を向けて、私は口のなかのものを飲みこんでから、ちゃんと弁解する。




「大丈夫だよ。茜にだったら話していいって、(れん)さんも帝さんも言ってくれたもん」


「はぁ~、結花経由のその信頼が重いわ。あたし結花の友だちやめよっかなぁ」


「えぇっ。なんで!?」


「國家の人のひみつなんて知りたくないって。自分から危険に足突っこむようなもんじゃん」




 本当に いやそうな顔でぼやく茜に、友だちを失う危機!?とあせった。

 あ、茜と友だちじゃなくなったら…私、なにを楽しみにして学校に来ればいいの!?