Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 そ、そんな…私は なんてことを…!!




「ご、ごめんなさいごめんなさいっ。あ、あ、あの、私、(みかど)さんの誕生日(たんじょうび)、いつか知らなくてっ」


「あぁ。死なせないと言ったわりに、このタイミングで逃げようとするから、思わずつかまえにきた」


「わぁぁっ、ごめんなさいっ…も、もどります、今すぐもどりますから…っ」




 いくら(はく)ツキくん、そしてお兄ちゃんのライブでも、帝さんの命には代えられない…っ!

 涙目でひたすらあやまると、帝さんは、ふ、と笑って私のうしろを見る。




「ライブに行くために、1ヶ月がんばったんだろ。行きたいところへ行けばいい」


「で、でも~…っ」


「言っただろう。もう、がんばってもらう必要はないと」




 帝さんはやわらかく、冷たさなんて一切ないまなざしで私を見つめた。