Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「もとから、明日死ぬ気はなかったが…けっきょく、予言どおりになったな」


「…へ?」




 “明日死ぬ気はなかった”…?

 ぱち、ぱち、とまばたきをすると、帝さんは(いと)おしいものを見るように私を見つめながら、こちらに近づいてくる。




「もうがんばってもらう必要はない。外に出たいなら、俺も一緒に行く」


「み、帝さん…っ!?」




 え、な、な…っ!

 目の前まで来た帝さんは、ほほえみながら、相当な熱を持っているだろう私のほおに触れた。

 ちょっと心臓がばくばくしすぎて、頭もぐるぐるしてるんだけど、ひとつ、絶対に確認しなきゃいけないことがあるよね…!?




「あ、あのっ、み、帝さんの誕生日(たんじょうび)って…!?」


「11月8日…明日だ」


「えぇぇっ!!」




 み、帝さんの誕生日がっ、あ、あ、明日!?