Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



結花(ゆいか)、なに言ってるの!?もう黒街(くろまち)には いなくていいんだよ。僕が博戯(はくぎ)ツキとしてたくさん仕事をして、父さんと一緒に借金(しゃっきん)を返したんだから」


「んぇっ!?お、お兄ちゃんが博ツキくんなの!?ぐうぜん声がそっくりなんじゃなくて!?」




 お兄ちゃんの言葉にびっくりしすぎて、いきおいよく振り返ると、お兄ちゃんもまたおどろいた顔をして、すぐに眉をひそめた。




「やっぱり手紙、届いてなかったんだ…3年前、借金を返すために博戯ツキになったことも、いろんな仕事を受けていることも」




 お兄ちゃんは悲しげに瞳をゆらして、私を見つめる。




「もうすぐ借金が返せそうだってことも、ぜんぶ、手紙に書いて送ってたんだよ」


「そ、そんな…」