Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―





「2日前、(みかど)さんにあいさつしてから寝たくて…その、帝さんの部屋に入ったら、ぐうぜん外へ出る許可証を見つけたんです」


「…」


「あの約束を守るためにも、私、(はく)ツキくんのライブに行って、栄養をチャージしてきたくて!本当は明日、日帰りで行こうと思ってたんですけど」




 今日、学校から帰って許可証を探してたら、お兄ちゃんの手紙も見つけて、と話した。




「今外に出れば、お兄ちゃんかお父さんにも会えると思ったので…つい。博ツキくんのライブを観たら、絶対にすぐ帰りますから!」




 ぐっと両こぶしをにぎって、前のめりで帝さんにうったえかけると、帝さんはめずらしく、グレーの瞳をぱっちりと開く。

 も、もしかして帝さん、おどろいてる?

 帝さんのおどろき顔なんて貴重(きちょう)すぎる…っ!