なんだか言い合いになってしまっている2人を止めようとしたのだけど、お兄ちゃんは私の頭を押さえて、ひそ、とささやく。
「結花は大人しくしてて。僕が守るから」
「え、あの、でも」
「…結花が逃げたとしても、俺は結花を手放すつもりはない。今すぐ、もどってこい」
「んぇ…っ?」
「結花が黒街に囚われる理由はありません」
ひどい誤解をしている気がする帝さんに、お兄ちゃんが言い返して、また言い合いが始まってしまいそうなところを、私は大きな声を出して止めた。
「あ、あの、ちょっと待ってください!お兄ちゃん聞いて、私、守られる必要なんてないよ」
「でも、結花」
「ちょっとだけ離して」



