Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



《はいはい、今回はどんなご命令でしょうか?》


「結花が今日と明日、休みを申請(しんせい)した。行き先がわかったら報告しろ」


《え…はい、承知(しょうち)しました。え~、とりあえず今は家の近くにいるようです。このままGPSの動きを監視(かんし)します。監視カメラも使いますか?》


「いや」


《承知しました。はぁ~、こんなタイミングで自由行動とは、ゆいちゃんはことごとく想像のななめ上をいきますねぇ。予測がついたらご連絡します》




 軽口を聞き流して「あぁ」と答え、通話を切った。

 想像もしないことをするわりに、回されてくる“仕事”のようにその結果で害をもたらすわけでもない。

 今回も今までとおなじ、ささいな理由での行動だろう。


 だからこそ、俺に隠してなにをするつもりなのか、興味がある。




『帝さん、好きです…っ。絶対、死なせたりしませんから…待っててください…っ』