Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



「えぇと、この前はサイドテーブルにあったけど…」




 窓から外の明かりが入っていて、電気をつけなくても探しものにはこまらない部屋のなかを進み、ベッドに近づく。

 数日経っているから当然と言えば当然だけど、サイドテーブルにあの封筒(ふうとう)と書類はなかった。

 あれがしまわれそうな場所は、と部屋のなかを見回して、つくえや たなに近づく。


 失礼しますと心のなかでことわりを入れながら、あちこち引き出しを開けてなかをのぞいていくと、5分くらい経ってから当たりを引いた。




「あった、この書類…!って、あれ?」




 さいわい封筒にしまわれず、紙を伸ばした状態で引き出しのなかに しまわれていたからすぐに見つけることができたのだけど。

 許可証の上に、見覚えのある別の封筒が置かれているのを見て、首をかしげながらそれを手に取る。

 シンプルな青い封筒の表には私の名前が書かれていて、裏には[青波(あおなみ)優紀(ゆうき)]とお兄ちゃんの名前が書かれていた。