Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 私に向かって手を伸ばしてくるような、帝さんのまっすぐすぎる視線に耐えかねて目をつぶると、帝さんは私の耳元でささやく。




「俺のなかを、もっと結花で満たしてくれ。望みはなんでもかなえる」




 体のなかに入ってくるような熱い声に、頭がくらっとした。

 私、帝さんに手を伸ばしてもいいのかな。

 心を落とし合うゲームとか関係なく、帝さんは私のものって言うために、くもをつかんでもいいのかな。




「わ…わかり、ました…がんばって、みます…」




 声をしぼり出すように答えると、帝さんは私の唇をうばう。

 長いキスのあと、そっと離れていく帝さんの頭をつかまえるように手を伸ばして、私は帝さんにぎゅっと抱きついた。




「帝さん、好きです…っ。絶対、死なせたりしませんから…待っててください…っ」


「…あぁ」




 帝さんは私に(こた)えるように、両手で私を抱きしめた。