Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―

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 私は日曜日と水曜日がお休みの日だから、水曜日の今日はGold(ゴールド) Night(ナイト)には行かず、学校からちょっとだけ遠い家に帰ってきた。

 いきおいは弱まったけど、朝から降り続けている雨は放課後もやんでいなくて、明日も降ってるかもなぁ、なんて思いながら、カサをたたんで家に入る。

 玄関(げんかん)で待ってくれていた使用人さんにぬれたカサをあずけて、もらったタオルでスクールバッグを拭いてから2階に上がると、帝さんに出会った。うしろには使用人さんをつれている。


 ワインレッドのスーツを着ているから、これからGold Nightに出勤するところみたい。



「おはようございます、帝さん」


「あぁ」




 ライブに行くことは隠す、ライブに行くことは隠す…。

 わ、私、変な顔してないかな。

 どきどきしながら笑顔を向けると、帝さんは私に近づいて、頭に手を伸ばしてきた。