Gold Night ―退屈をもてあました男は予言の乙女を欲する―



 予言?って、あの?

 晴琉くんも帝さんの予言のこと、知ってるんだ…。

 でも、あの予言はもう…。




「支配人には、結花さんを手放したくない理由があるんだよ」


「私を…」




 晴琉くんはすこし眉を下げてほほえみ、私を見つめてやさしく言った。




「結花さん、(うらな)い師のお姉さんに占ってもらったんだよね?」


「え…どうしてそれを」




 ぱちりとまばたきすると、晴琉くんはにこっとほほえむ。




「行きつけのカフェがおなじでね。彼女にはなんて言われたの?」


「えぇと…私は思うままに行動すればいいって。迷ったら自分の心にしたがうように言われました」




 占い師さんに言われたことを思い出しながら答えたあとに、あ、ともうひとつの予言が頭に浮かんだ。

 たしか…。